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VOL. 03

修理メンテ

ハイブリッド車のバッテリーの寿命や交換の目安とは…

車には今は当たり前となったハイブリッド車…

1997年に世界初の量産ハイブリッド車プリウスが登場して以来、今ではハイブリッド車が広く普及しました。
ハイブリッド車はエンジンとモーターを組み合わせ、環境に配慮しお財布にも優しい走りができるとあって人気となっています。

ふたつのバッテリーにはどのような役割があるのでしょうか?

ハイブリッド車にはふたつのバッテリーが搭載されております。まず、駆動するためのモーターを動かす駆動用バッテリー、そしてヘッドライトやナビ、オーディオ、エアコンなど電装品を動かすための補機バッテリーが搭載されているのです。

ハイブリッド車は、駆動用モーターのバッテリーとして、ニッケル水素バッテリーやリチウムイオンバッテリーなどをフロア下などに搭載しています。補機用バッテリーは、構造的に一般的なガソリンエンジン車などと同じ12Vの鉛バッテリーです。

 

ハイブリッドシステムにはさまざまな方式がある?

ハイブリッドには「パラレル方式」と「シリーズ方式」があり、この両方を組み合わせた「シリーズ・パラレル方式」という3種類の方式があります。

パラレル方式は、おもにエンジンが主動力源を担い、ゼロ発進や加速時にモーターの動力が補助的に働くハイブリッド方式のこと。感覚的にはガソリン車に近いタイプです。

シリーズ方式は、エンジンは発電用に限定され、モーターが動力源となるシステム。

そして、その両方を組み合わせたシリーズ・パラレル方式は、ゼロ発進や低速走行はモーター、通常走行はエンジン、急加速などパワーが必要な場合は両方でというシステムになっています。

ちなみに、軽自動車などに多く採用されるマイルドハイブリッドは、駆動力を積極的に生み出す電気モーターではなく、モーターの機能を持たせた発電機を搭載したシステムといえます。

また、最近注目を集めているのはプラグインハイブリッド(PHV)は、外部からの充電を可能とするプラグが装備されたハイブリッド方式のことで、比較的大容量のバッテリーを搭載してモーター駆動による走行距離が長いのが特徴です。しかも長距離走行でバッテリーの電力を使い切ったとしてもエンジンを使って走行し続けることができます。

これらのハイブリッドシステムを搭載している車には、駆動用バッテリーだけでなく、ハイブリッドシステムやヘッドライト、ナビ、オーディオなどの電装品を動かすために、通常のガソリン車などに搭載されている12Vの補機用バッテリーも搭載されています。

そして補機用バッテリーが上がるとハイブリッド車は動かなくなってしまい、通常のガソリンエンジン車と同じく、ブースターケーブルなどを繋いでジャンプスタートさせる必要があります。

さらに、ハイブリッド車で注意すべきことは、他のクルマのバッテリー上がりしてしまったとき、ジャンプスタートの救援側に回れないということです。ハイブリッド車の補機用バッテリーは電力量が少なく、ガソリン車のようにエンジンをかけてオルタネータを動かして発電することができないのです。

ハイブリッド車の取扱説明書には「できません」と明記されています。つまり助けてはもらえるけれど、自らは他のクルマを助けることができないということです。

駆動用・補機用バッテリーの交換はどうする?

ハイブリッド車の駆動用バッテリーと補機用バッテリーの寿命や交換費用などはどのくらいなのでしょうか?

補機用バッテリーの寿命は約2年~3年程度と考えておけば問題ないと思われます。ただしハイブリッド車の場合は補機用バッテリーも専用品でなければいけない点に注意が必要です。

ちなみに価格は2万円前後+工賃となっているそうです。また、たいていのハイブリッド車の補機用バッテリーはトランク内に設置するケースが多く、取り付けには専用の知識と手順が必要です。

そのためネットで安く買ってもDIYで交換できないケースがあります。補機用バッテリーもさまざまなセンサーと連動している関係で、車載コンピューターのログを手順通りにリセットする必要があります。自分でDIYするとエラーコード連発でエンジンやシステムが作動せず、結局はディーラーか整備工場で初期化をしてもらわないといけなくなる場合があります。

ハイブリッド車の駆動用バッテリー

交換自体はディーラーや整備工場などで新品に交換できるのですが、かなり高額になるといいます。ちなみにプリウスでは、新車から5年間または10万km走行時点のいずれかの早い方までの保証が付いていますが、それを超えても交換しないケースが多いようです。

たとえば20プリウス(2代目)で駆動用バッテリーの本体価格が17万円から18万円、30プリウスは20万円強の本体価格です。これに交換作業(数万円)の工賃がプラスされます。駆動用バッテリーの新品はかなり高額なので、費用を抑えるなら、良質な中古バッテリーモジュールを組み直したリビルト品を使うという手もあります。
新品のような耐久性は保証されていませんが、そのぶん費用はグッと抑えることができますので、予算やあと何年乗りたいのかによっては十分考えられる選択肢です。

まとめ

ハイブリッド車はその構造が複雑で、維持やメンテナンスにもそれなりに気を遣う必要があります。
とくに補機用バッテリーは通常のガソリン車以上に消耗する可能性も高いので、定期的に電圧チェックなどをしておきたいものです。

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