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アメリカ25年ルールで旧車が高騰中、その理由を詳しく解説!

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「アメリカ25年ルールとは何なのか」知りたい方いませんか?中には「言葉はなんとなく聞いたことがあるけど、イマイチ意味を理解していない」という方も少なくありません。

そこで、今回は「アメリカ25年ルール」についての意味やその他、参考情報について解説します。

「アメリカ25年ルール」について知りたい方は、是非参考にしてみてください。

アメリカ25年ルールとは

アメリカ25年ルールとは、アメリカ合衆国が、初度登録から25年以上経過した車の輸入を認める特別ルールのことを意味します。

通常、アメリカでは右ハンドル車の走行は法律で禁止されていますが、初度登録から25年以上という条件をクリアすれば、輸入が可能になる特別ルールが適用される訳です。

また、関税や排ガス規制も対象外となり、メリットの大きい規制とも言えるでしょう。日本やイギリスで走っている車がアメリカでも運転できることになります。

なんのため?

アメリカ25年ルールは、何のために規制があるのか?

その答えは、アメリカ合衆国内で登録されている車の技術仕様のルールにあります。

アメリカでは、「運輸省道路交通安全局(NHTSA)」の「連邦自動車安全基準(FMVSS)」という法律が定められています。

つまり、保安基準をクリアしていなければ、道路を走行してはいけないことになるからです。

25年ルールが日本で話題になったのが2014年から

25年ルールが日本で話題になったのは、今から9年前の2014年以降からです。

2014年以降、日本でも名車とも呼ばれる車が次々にアメリカへ輸入されるようになりました。

つまり、良質で外観に特徴のある日本車が海外でも人気が高いことが挙げられます。

スカイラインGT-R(BNR32)が皮切りに

出典:株式会社Tempa

25年ルールは、1989年に発売された日産スカイラインGT-R(BNR 32)を皮切りにルールが始動したことで、アメリカでも合法的に輸入が可能になりました。

スカイラインGT-Rを筆頭に、数々のゲームや映画、漫画などで見た「憧れの日本製90年代スポーツカー」がアメリカでも運転できるようになり、日本とアメリカの距離がグッと縮まったとアメリカ住民は実感しています。

また、25年経過した日本車が次々にアメリカへと輸入され、毎年、新型の日本製90年代スポーツカーが続々と解禁される現象が続くようになったと言われています。

近年アメリカの若者に人気のJDMとは?

近年アメリカの若者の中でも人気のJDMとは「Japanese domestic market」の頭文字をとった略語であり、日本語で説明すると「日本国内市場」という意味になります。

また、海外で日本仕様に近いカスタムを総称して「JDM」という呼称が浸透されるようになりました。

一昔前で言うと、日本人ユーザーがトヨタのエンブレムをレクサスに、日産をインフィニティ、そしてホンダをアキュラに交換したことと、逆のパターンが起こっていることになります。

つまり、日本仕様に近いオリジナル車ほど、現地では珍重され賞賛の声が多く集まる現象とも言えるでしょう。

アメリカ25年ルールで名車が流出する理由は日本にもある

アメリカ25年ルールで名車が流出することには、日本にもいくつか理由があります。

アメリカ25年ルールが開始される理由について、詳しくみていきましょう。

古い車が対象の重課税制度

アメリカ25年ルールによって日本の名車が海外流出する原因としては、平成27年5月から開始された年式の古いクルマに対して税金を重くする「重課税制度」です。

重課税制度は、各排気量ごとに概ね15%の重い課税負担を課します。

重課税に加えて2年に1回の車検制度によって中古車市場には良質な車が比較的豊富に用意されたことで、アメリカの若者に好まれる要因にもなりました。

こうした日米間の原因が重なり、中古車相場の急騰が起きたと言われています。

21年ルールも存在する

アメリカには、25年ルール以外に「21年ルール」と呼ばれる制度もあります。

21年ルールとは、工場出荷時の状態と同じ仕様のエンジンを搭載していることを条件に製造後21年経過している場合、輸入が可能になる制度です。

アメリカ25年ルールほど知られていない理由としては、そもそも「初度登録から25年以上」経過している時点で「製造後25年経過している」必要があり、25年以上経過している車は当然21年ルールも適用になるからと言われています。

しかし、21年ルールの場合には、「工場出荷の状態に搭載されたエンジン」でかつ「「製造後21年以上経過している」ことが条件です。

そのため、全ての条件で21年ルールが適用される訳ではないため、注意が必要になります。

2023年度に解禁になる主な車種は?

2023年度に解禁される車種としては、以下の4つです。

・ホンダアコードタイプR

・三菱ランサーエボリューションV

・スバル・インプレッサ22B

・アルファロメオ166.3.0 V6

ホンダ・アコードタイプR

出典:AUTOCAR-JAPAN

ホンダの4ドアスポーツセダンとしてお馴染みのホンダ・アコードタイプRは、運転の楽しさと車の速さを優先的に考えたハードコアスポーツモデルです。

パワートレインは、排気量2.2L、H22A直列気筒エンジンを搭載して、最高出力212ps/7,200rpmのスペックを発揮する特徴があります。

ホンダ車の中でも人気の高いアコード・タイプRは、2023年度に解禁する可能性は高いでしょう。

三菱ランサーエボリューションV

出典:GAZOO

三菱ランサーエボリューションVは、ハイパフォーマンススポーツセダンであり、先代のエボIVの円形タイプのバンパー形状や水平基調のヘッドライトなどが特徴的な車です。

パワートレインは、排気量2.0L、4G63型エンジンを搭載して、最高出力は日本の自主規制により280psに制限されていますが、噂によれば、実際のスペックは300psを超えるとも言われています。

三菱ランサーエボリューションVも、2023年度に解禁する可能性は高いでしょう。

スバル・インプレッサ22B

出典:スバル

価格高騰が期待されるスバル・インプレッサ22Bは、2023年に25年ルールが解禁されることで注目をさらに集めています。

特別なブルーのボディカラーにワイドな専用ボディパーツ、そして排気量は2.2Lまでボアアップされたボクサーエンジンを搭載していることで、最高出力は300ps以上発揮するとも噂されています。

25年ルールで解禁される車種の中でも、特に注目してほしい1台です。

アルファロメオ166.3.0 V6

出典:カーセンサー

続いて、イタリアの自動車メーカー・アルファロメオが製造した166.3.0V6です。

BMW 5シリーズ(E39型)に対抗するために4ドアセダンで開発され、フロント部分はダブルウィッシュボーンでリアはマルチリンクアクスルを搭載しています。

パワートレインは、排気量3.0L、V型6気筒エンジンを搭載。最高出力は226psを発揮するほどエンジンスペックに優れている車です。

さらにマニュアルトランスミッション(MT)も搭載したとして、走りと楽しさをより追求できる1台になっています。

価格爆上げのスカイラインGT-R(BNR34)は2024年解禁に!

東京オートサロン2023において、「GT-R」の新型となるスカイラインGT-R(BNR 34)が2024年に解禁されるとの情報があります。

GT-Rは過去にも1955年にR33型、1999年にR34型のスカイラインGT-Rを発表しており、今回の新型スカイラインでは、価格が爆上がりする可能性が高いでしょう。

詳しい情報については、今後日産から発表される様々な情報を参考にしてほしい。

25年ルールに対する海外の反応は?

25年ルールに対する海外の反応としては、以下のコメントが挙げられます。

・走行距離も短い車が多いし、早く乗りたい

・右ハンドルの日本車は海外でも人気がある

・右ハンドル車が高騰するのは時間の問題

・右ハンドルという言葉だけで喜ぶ人が多いと思う

海外の反応を確認すると、やはり日本車の質の良さが高い評価を得ていることがわかります。

さらに車の価格が高騰することで、続々と日本車が海外へと流出する現象が起きる可能性も少なくないでしょう。

壊れにくく、運転もしやすい日本車であるからこそ、海外での反応は全体的に良い評価ばかりが目立ちます。

一部日本車に25年ルールを適用しない動きが

出典:webCG

25年ルールの適用により、日本車の輸出が話題を集めていますが、一部の日本車に25年ルールが適用されない動きも出てきています。

適用しない車としては、三菱デリカが挙げられますが、現在、新規登録はもちろん、一度登録したデリカに対しても25年ルールを適用しない動きが進んでいるそうです。

また、ロードアイランド州では、日本の軽自動車の登録を排除する動きが進んでいると噂されています。

25年ルールがどの範囲まで適用されるのか、今後の進展に注目したいものです。

まとめ

今回は「アメリカ25年ルール」について、記事を解説してきました。

日本車は国内だけではなく、海外でも人気の高い車です。

合わせて初度登録から25年経過している車であっても、需要があるとも言えます。

2023年に25年ルールが解禁されることで、価格が高騰する車もありますが、一部25年ルールが適用されない車もあるため、全ての車にルールが適用される訳ではありません。

そのため、今後のルール改正や進展には、注目していきたいポイントです。

この記事の内容を参考にして、アメリカ25年ルールについての知識を深めていきましょう。

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