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これは個人差によるところが大きいが結論から言うと今のところは後悔していない。
昨年7月に平成24年式(2012)走行距離14万8千キロの三菱デリカD:5を買い、購入から半年以上が過ぎたが大きなトラブルもなく、安く購入できたので満足している。
一昔前なら車が10万キロを走行したなら「もうダメだ」「廃車だ」「鉄くず行きだ」と言われていた。
それは昭和や平成初期の話しであり、今では技術進歩も加速し、部品の性能も高品質化しているが時代も変わり令和となった今でも10万キロを境に廃車と決めつけてしまう方々もいる。
それはなぜなのか?車は10万キロしか持たないのか考察してみた。
なぜ10万キロ超えで手放すのか?
それはタイミングベルトの交換時期と連動しているからである。
一般的に走行距離が10万キロもしくは経過年数10年でタイミングベルトの交換が推奨されており、新車から10年や10万キロも経過するとタイミングベルトだけには留まらず、足回りやゴムブッシュ、ファンベルトの劣化なども進み交換費用がかさんでくることにも要因があるからだ。
それらの修理代のことを考えると一つの節目として車の交換や廃車として処分するからである。
ただ、エンジンの中にはタイミングベルトではなく、タイミングチェーンを使用しているエンジンもあり、タイミングチェーンは基本目安としては30万キロ~40万キロぐらいの交換とも言われている。(車種による)
タイミングベルト?タイミングチェーン?
タイミングベルトやタイミングチェーンとはどう言うものなのか分からない方もいるだろう。
タイミングベルトと言うのは簡単に言うとエンジン内部のピストン動作とバルブの開閉を連動させる役割をしている。
タイミングベルトもタイミングチェーンも役割は同じであり、材質の違いである。
タイミングベルトの交換は必要なのか?しないとどうなる?
交換は必要である。
車種にもよるが一般的にはタイミングベルトの交換時期は10万キロとされているがまれに10万キロを待たずして切れてしまうこともあるらしい。なので走行距離が10万キロ近くになったら早めに交換した方が良いだろう。
タイミングベルトの材質はアラミド繊維やガラス繊維などにニトリルゴムやポリウレタンなどで加工したベルトである。
出典:三ツ星ベルト
なお、タイミングベルトを交換しないまま、切れてしまうとエンジンが停止し走行出来なくなると同時に最悪の場合ピストンとバルブのタイミングがズレることによる双方の接触で深刻なダメージにつながりかねない。
出典:みんなの廃車工場
修理費も数十万円以上になり廃車にした方が安上がりなんてこともある。
さらに走行中にエンジンが停止してしまうと急にハンドルが重くなったり、ブレーキが効かなくなることもあり、重大な事故につながる危険性も高くなるの余計な出費や事故で痛手を負う前に交換した方が良い。
交換費用
整備工場や車種にもよるが軽自動車で2万円~4万円、普通乗用車で3万円~6万円ぐらいであるがタイミングベルトと同時にやっておいた方がいい箇所もある。
・ウォーターポンプ〈冷却水をエンジン内に循環させているポンプ〉
・オートテンショナー〈タイミングベルトの張り調整をしている部品〉
・オイルシールやパッキン類など
予算の都合上、ファンベルトだけを交換してもウォーターポンプが故障した場合、ファンベルトを取り外さなければならないので交換費用がかさむ。
なのでタイミングベルトとウォーターポンプを同時に交換しておいた方が良いと言うことだ。
ちなみにそれらを含めるとファンベルト交換費用の1.2倍~2倍程度の費用となる。
10万キロ超えのメリット・デメリット
最近では10万キロ超えの車でも珍しくなく、メンテナンスをちゃんとしていれば問題ない。
何か不調のようなものがあれば、すぐに整備することにより、大きな出費を抑えることもでき、メンテナンス次第で長く乗れるものだ。
日本では10万キロ前後まで乗ったら買い替える傾向が多いがタクシーなどの営業車は50万キロ前後も走行しており現役である。
営業車だからと言って自動車部品に違いはなく、こまめにメンテナンスをしているからに他ならない。
一般車で活躍を終えた車は部品取りや海外へ輸出され、20万キロ・30万キロと活躍している車も多い。
そう考えると致命的な故障は除き、修理する手間や費用はあるが10万キロ程度で手放すにはおしい車が数多く見受けられるのだ。
そこで今後、過走行車を買うとした場合のメリットやデメリットを解説する。
10万キロ超えのメリット
- 新車時、高額だった車を安く買える
- ハイグレードの車を選びやすくなる
- 車両保険が安い
10万キロ超えのデメリット
- 新車に比べて修理部品が多くなる
- 自動車税が初年度登録から13年(ディーゼルは11年)経過すると約15%、軽自動車は約20%高くなる
- メンテナンスが不可欠になる
新車販売台数TOP10の中古車相場
ここでは2022年1月~12月に新車販売された車名(シリーズも含む:例、カローラ・カローラツーリング・カローラクロスなど)走行距離15万キロ以下の中古車相場(車両本体価格:修復歴なし)を一覧にした。
車名 (シリーズ全車種含む) | 15万~10万キロ 中古車相場 | 10万~5万キロ 中古車相場 | 5万キロ以下 中古車相場 | 2022年1~12月 新車販売台数 |
---|---|---|---|---|
ホンダ N-BOX | 1.0万円~139.8万円 | 29.8万円~207.3万円 | 39.9万円~265.0万円 | 202,197台 |
トヨタ ヤリス | 219.8万円 | 106.9万円~286.8万円 | 89.9万円~645.0万円 | 188,940台 |
トヨタ カローラ | 9.9万円~488.0万円 | 15.0万円~450.0万円 | 33.0万円~586.0万円 | 131,548台 |
日産 ノート | 6.8万円~119.7万円 | 8.9万円~198.0万円 | 9.8万円~395.9万円 | 110,113台 |
トヨタ ルーミー | 55.0万円~109.3万円 | 59.9万円~205.0万円 | 68.8万円~274.0万円 | 109,236台 |
ダイハツ タント | 0.1万円~149.9万円 | 0.1万円~190.0万円 | 1.0万円~245.8万円 | 107,810台 |
スズキ スペーシア | 13.9万円~110.0万円 | 25.0万円~189.9万円 | 35.9万円~296.0万円 | 100,206台 |
ダイハツ ムーヴ | 0.1万円~117.0万円 | 0.1万円~165.5万円 | 0.1万円~187.0万円 | 94,837台 |
トヨタ ライズ | なし | 118.8万円~242.0万円 | 142.9万円~317.6万円 | 83,620台 |
スズキ ワゴンR | 0.1万円~200.8万円 | 0.1万円~200.8万円 | 0.1万円~205.0万円 | 82,213台 |
出典:カーセンサー.net(2023年2月中古車相場)、新車販売台数(日本自動車販売協会連合会・全国軽自動車協会連合会)
10万キロ超えを買う時の注意点
10万キロ超えを買うにはいくつか気を付けなければならない点がある。
単に安いからと言って何も考えずに過走行車を購入してしまうと安く購入できたことを忘れ、修理の手間や修理代が増えたことにより、「やっぱり、過走行車はダメ!」と決めつけてしまい後悔することにもなる。
修理する手間やリスクを惜しむ方には過走行車は適さないので新車や低走行車を購入した方が良さそうだ。
経年劣化によるリスクを承知の上で購入するのであれば、次の要点に注意してみてはいかがだろうか。
- 出来るだけ高年式車を選ぶ
- 整備記録簿があり、メンテンスがちゃんとされているか確認
- 保証付きを選ぶ
- オイル投入口を開け内部がキレイか確認
- エンジンをかけて異音がしないか確認
- ドアやボンネット、トランクの開閉をして異音や違和感がないか確認
- 下廻りを見てサビで腐食や穴あきがないか確認(特に軽自動車は鉄板が薄いため要注意)
すでに10万キロ超えに乗っていて買い替えを考えている方へ!
今の車を下取りに出したり、廃車にするのはチョット待ってほしい!
ダメ元でも「MOTA買取」や「楽天car買取」「カババ」などに出してみてはいかがだろうか?
数千円や数万円でも高く売れたらうれしいのは間違いないだろう。是非、試してほしい。
出典:MOTA買
出典:MOTA買取
楽天car買取
出典:楽天car買取
楽天car買取は専門業者のみの参加によるオークション形式で買取してもらうサービスである。
こちらはオークション形式で競り合うため営業電話などなく、わずらわしい対応も少くない(出品後のマイカー検査〈1時間程度〉の対応は必要)
楽天IDがあれば約1分で申込完了なのでとにかく簡単に済ませたい方には良いだろう。
出典:楽天car買取
カババ
出典:カババ
カババとは車の個人売買に特化したフリマサービスである。
一般的なフリマより高額な取引を行うために「ちゃんと入金されるのだろうか?」「ちゃんと車が届くのだろうか?」などと言った不安を解消してくれて、電話ひとつで査定から出品、名義変更、陸送など面倒な手続きを代行してくれるのである。
出典:カババ
中古車 10万キロ超えを買ってみたら後悔するのか?しないのか?まとめ
ここまで「中古車 10万キロ超えを買ってみたら後悔するのか?しないのか?」として
・なぜ10万キロで手放すのか?
・10万キロ超えのメリット・デメリット
・新車販売台数TOP10の中古車相場
・10万キロ超えを買う時の注意点
・10万キロ超えを高く売るなら!
を解説してきた。
個人差にもよるが筆者自身としては後悔していなく、むしろ安く購入できたことに満足している。
年式が新しく、低走行車になるとその分、価格も高くなり、低いグレードや他の車種を選ばざるを得ない状況となり、欲しい車に乗れないと言うジレンマになってしまうのだ。
たしかに故障については不安もあるが「低走行車≒故障しない」とは限らないのでメンテナンスをしていても故障が発生した場合には運がなかったとしてあきらめるしかないだろう。
新型コロナウイルス発生以後、半導体不足や資源エネルギー高騰における物価高において、中古車も軒並み高騰化しており、昨年よりは半導体においては僅かながら増加傾向にあるものの依然厳しい状況が続いている。
新車自体が潤沢に流通しない内は買い替えの方が少ないために中古車も流通せず在庫不足となり、必然的に高騰化していく。
その中で少しでも安く中古車を買うには走行距離が進んだ車を取捨選択し、良好な中古車選びが必要となってくる。
今の車はメンテナンス次第では20万キロや30万キロでも走行可能な車種が多く、20年前や30年前の旧車などは高値で取引されている車もある。
中古車選びの中で10万キロ以上を走行しているからと言って無用とせず、限られた予算の中で10万キロ超えも選択肢のひとつとして考えてみるのはいかがだろうか?