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中古車の高騰いつまで続くのか?中古車価格変動率+28%強で80万円も値上がりに!

なんと、中古車価格変動率で+28%強・変動価格差+80万円をたたき出したのはトヨタ カローラクロスである。この車種はちょうど一年前の9月にデビューしたばかりだが半導体不足やサプライチェーンの分断もしくは崩壊により現在は受注中止となっている。この他にも多数の車種が変動しているのでランキングを掲載した。

では、なぜこれらの中古車が高騰しているのか?いつまで続くのか?詳しく解説していく。

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中古車価格高騰の2022年、なぜこうなった!その原因とは?

様々な要因が重なり中古車のみならず、あらゆる分野で急激なインフレが起こり、供給がひっ迫している。2021年初めまでは中古車全体の価格も落ち着ていたが2022年になり、急激に中古車価格が高騰してきた。

その理由として挙げられるのが、

  • 半導体不足による影響
  • 急激な円安による影響
  • コロナ禍による影響

これらについて詳しく解説していこう

半導体不足による影響

2019年末、新型コロナの影響により、パンデミック(世界的大流行)となり、外出制限ならびに都市ロックダウンなどの著しい影響により、半導体製造の減産もしくは製造の停止で半導体全体が減少した。また、サプライチェーン(供給連鎖)の分断もしくは崩壊により、あらゆる企業が減産や停止などを余儀なくされたため、未だ負のスパイラルを断ち切れず、あらゆるものが供給できず、自動車関連部品や自動車の生産自体も追いついていないからである。

なぜ、半導体不足が解消されないのか?

世界中の人々が巣ごもりやテレワーク等により、家電製品の購入、公共交通機関の使用自粛のために自転車やオートバイ、自動車の購入が増え、それらの部品製造や組立製造に必要な半導体の需要増により需要と供給のバランスが崩れ、現在も半導体の需要は高まる一方で供給側が追い付かずにいるからである。

パンデミックが起きる前の2018年後半あたりから半導体は米中貿易摩擦を皮切りに世界経済の先行き不透明感が現れた。さらに米国が中国への規制を強化したため、中国からの半導体輸出量は大幅に減少した。それに伴い、供給不足緩和のため、代替先の台湾から調達したが受注に対応しきれなくなっていった。

更に市場の影響力がある、電子機器など(スマートフォンやパソコンなど)が需要低下となり「WSTS 2019年秋季半導体市場予測の結果」で前年比12%減(世界半導体市場統計(WSTS)による)となり、さらには2019年末に新型コロナがぼっ発、半導体製造メーカーは成り行きを見守ることにした。

しかし、2020年の中盤あたりから巣ごもりやテレワーク等により需要が高まったものの、半導体メーカーは「需要は限定的」と捉え、すぐには半導体の増産をしなかった。

その後、半導体のひっ迫により増産を開始したが半導体の製造には半年以上の期間もかかることから供給が追い付かず、サプライチェーンの分断もしくは崩壊により供給不足が今なお続いている。

さらに各半導体製造工場では最先端の半導体製造にシフトしていたため、家電や自動車などの汎用性のある半導体製造が減少しているため供給不足の要因の一つでもあるとも言われている。

出典:世界半導体市場統計(WSTS)

半導体需要割合について

2021年、SIA(SEMICONDUCTOR INDUSTRY ASSOCIATION)Factbook(ファクトブック:数的根拠や事実を元に情報をまとめた資料 )によると「2020年、全世界半導体市場:4,400億ドル最終用途別の半導体需要の割合」は

・PC/コンピュータ 32.3.%
・スマートフォン 31.2%
・工業用 12.0%
・消費者(家電製品等) 12.0%
・自動車 11.4%
・政府 1.0%

などとなっており、全世界の半導体市場をみるとコンピュータおよびスマートフォン関連は63.5%と過半数を占めており、自動車に使用される半導体は、わずか11.4%に過ぎないことがわかった。

急激な円安による影響

急激な円安の進行により、物価コストが上昇し、家計のみならず企業もランニングコスト増となってきている。従来の考え方であれば、円安は経済においてメリットとデメリットを併せ持つが「円安は輸出を促す」=〈企業の業績上昇➡賃金上昇➡消費上昇➡〉として日本経済にとって善としてきた。

しかし、最近の急激な円安は資源などの輸入価格上昇のみにとどまっており、企業全体の業績上昇には繋がっておらず、賃金の底上げや景気回復に至らないコストプッシュ型のインフレ(原材料費などのコストの上昇が原因で発生するインフレ(物価高)のこと)として懸念されている。

そもそも、賃金の底上げや景気回復に繋がるとされていた円安だが近年では国際化が進み、海外に拠点を設けている企業が現地製造販売のため、「円安は輸出を促す」としたメリットは小さいとも言われている。

2022年9月22日の日銀総裁定例記者会見(一部抜粋)において、記者からの質問で

「市場では生鮮食品を除く消費者物価指数の伸び率が年内に3%以上になる可能性があるとの予想もあります。物価上昇が続くことに国民の懸念が強まっている中で、物価は安定していると言えるのでしょうか」

と言う内容に対し、日銀総裁の黒田氏は

「現在の消費者物価の上昇は、2.8%と相当高くなっている。年内は更に上昇する可能性もあるが、来年度以降は、また2%を割る水準まで落ちていくとみている。それはなぜかといえば、現時点ではいわゆる好循環、賃金が上がり物価も安定的に上がっていくというかたちには今はなっていない。このままでは来年もまだならない、再来年もなかなか難しいという状況ですので、現時点で金融政策として経済の回復を支援している」

と言っている。

故に景気回復には時間がかかるのだと思う。ただ、円安になればなるほど、日本の中古車輸出量が増え、中古車業界ならびに付随する業界が活性化するのだが新車の製造不足により中古車自体が増えず、品薄のため中古車が高騰すると言う原因にもなっている。

コロナ禍による影響

2019年末、前代未聞の新型コロナの影響によりパンデミックとなり外出規制を余儀なくされ、一時的に物流が途絶えた。物流の人員不足に伴い、輸出入のコンテナ不足や運賃上昇に伴う輸送費の高騰が進み、今なお続いている。

昨年よりは巣ごもり需要は落ち着つきを戻し、運航遅延・配送遅延も緩和されてはいるが未だ、世界的に輸送量はひっ迫しており、資源エネルギーの高騰により更なる海上運賃の高騰にもなっている。

先に述べた半導体不足の影響もありサプライチェーンの分断もしくは崩壊により、自動車メーカーも平常時のような新車生産ができず、流通不足となっている。また、新車への乗り換えが減少したたため、中古車自体も在庫不足になり、カーオークションなどでは高額取引となっている。

車種によるが通常、新車の納期はおよそ2~6か月程度であるが現時点では1~4年先もしくは受注中止となっている。さらに一部の人気車種やランドクルーザーなどは入手困難のため新車価格より中古車の方が高額化している逆転現象が起きている。

中古車高騰車種別ランキング

最近のコストプッシュ型のインフレにより、賃金が上がらないまま物価の高騰が進んでいる。それにより中古車も高騰してきている。

では、どの中古車が高騰しているのか?逆に下落しているのはどれか?参考に見て欲しい。

中古車高騰ランキングー2022年8月ー

順位車種モデル変動価格変動率
トヨタ カローラクロス10系+807,79728.52%
2スバル フォレスターSG系+101,67715.33%
3三菱 RVRGA系+191,51115.18%
4日産 シーマF50系+87,07314.08%
5スバル レガシィB4BE系+112,78014.00%
6スバル WRX STIVA系+610,61713.77%
7スバル インプレッサWRX_GD系+243,89013.52%
8ホンダ CR-VハイブリッドRT5/6系+402,61712.52%
9トヨタ ランドクルーザープラド150系+515,81512.49%
10トヨタ アルファードハイブリッド30系+569,98912.33%
出典:PROTO総研

中古車下落ランキングー2022年8月ー

順位車種モデル変動価格変動率
1ボルボ S60FB,FD-180,247-15.98%
2プジョー 308T7-126,290-14.83%
3クライスラー・ジープ ジープ・コンパスMK-183,016-12.20%
4プジョー RCZRCZ-187,134-10.63%
5日産 ラフェスタCW系-56,850-10.39%
6日産 NV350キャラバンワゴンE26系-199,185-9.97%
7ルノー ルーテシアR5130,704-9.96%
8フォルクスワーゲン ゴルフゴルフV-70,005-9.27%
9ボルボ V40MB-144,547-8.99%
10アウディ A38P-50,708-8.39%
出典:PROTO総研

中古車の買取価格が高騰

中古車市場において、品薄状態が続いているの購入価格だけではなく、買取価格も高騰している。
乗り換えや売却を検討している方はMOTAの車買取で高額査定を試してみるのはどうだろうか?
ちなみに2022年10月10日現在の買取価格相場ランキングは以下の通りだ。

順位車種一般査定相場(万円)MOTA査定相場(万円)差額(万円)
1トヨタ アルファード287.1~619.3~1,250630.7
2トヨタ プリウス180.2~263.3~36096.7
3トヨタ ハリアー212.9~359.9~620260.1
4トヨタ ランドクルーザープラド294.9~450.7~672221.3
5トヨタ ヴェルファイア231.9~487.9~750262.1
6トヨタ ヴォクシー231.2~343.7~520176.3
7ホンダ N-BOX94.9~160.2~22059.8
8ホンダ フィット92.3~148.4~258.9110.5
9日産 セレナ182.9~291.8~378.987.1
10スズキ ワゴンR76~108.7~179.871.1
出典:MOTA

S660の中古車が高騰している理由

出典:Wikimedia Honda S660 CC0

ホンダS660をご存じだろうか?この車は2015年4月に販売され、2022年3月に生産を終了した2ドアオープンのミッドシップ車である。

なぜ、S660が高騰しているのかと言えば、今後の希少性が高くなると予測できるからである。

ホンダは今後、EVやFCVなどにシフトしていくため、S660のような内燃機関車両が出てこない可能があり、それに伴いS660が高騰し始めているからである。

更に2ドアオープンでミッドシップとなれば大人心をくすぐる一台ではないだろうか?エンジンはN-BOXでも使用されているS07A型ターボエンジンをベースに改良したS660専用の直列3気筒DOHCターボエンジンで最高出力47kW (64PS)/6,000rpm・最大トルク104N・m (10.6kgf・m)/2,600rpmとなる。

ボディはフロントフード内に収納できる脱着式のロールトップである。

また、オープンカー特有の寒暖に対応するべく、腿・腰・腹部周辺へ集中的に送風するミッドモード付フルオート・エアコンディショナーと2段階調節可能なシートヒーター(タイプ別設定)を設定。

また、軽自動車ながらも6速MTの設定もあり、CVTと2タイプを選択できる。更にCVTには走行モード変更可能なSPORTスイッチと7速パドルシフト付きである。

タイプ6MT小売価格(円)CVT小売価格(円)
β2,031,7002,031,700
α2,321,0002,321,000
S660 Modulo X3,042,6003,042,600
S660 Modulo X特別仕様車〈バージョンZ〉3,150,400

2022年10月10日現在、S660中古車相場

◆最高車両本体価格 560.0万円
660 MUGEN RA(パール)6MT
年式:2017年 走行距離0.3万km 修復歴:なし

◆最安車両本体価格 125.8万円
660 ベータ GTウィング 純正AW (ガンメタリック)CVT
年式:2015年 走行距離5.6万km 修復歴:あり

・2019年12月~2022年3月生産終了モデル
中古車平均価格300万円

・2019年10月~2019年11月生産モデル
中古車平均価格214.7万円

・2018年5月~2019年9月生産モデル
中古車平均価格248.5万円

・2015年4月~2018年4月生産モデル
中古車平均価格234.5万円

出典:カーセンサー.net

中古車の高騰いつまで続くのか?まとめ

2022年10月現在、今後1年~2年は中古車の高騰が続くのではないかと思う。ただ、それには「ロシアによるウクライナ侵攻」「新型コロナの鎮静化」「日本を含む世界経済の情勢」よって良くも悪くも変化するだろう。そして何よりも半導体不足の解消およびサプライチェーンの回復がカギである。

カーショップは主に専門のカーオークションより仕入れを行い、整備してお客様に販売をする。現在のような中古車不足の中、仕入値および整備部品の高騰により、中古車全体が高額化しており、安定した新車の流通が平常にならないうちは中古車価格の高騰は収まらないだろう。

また高騰がおさまらない現況では、我々中古車ディーラーは仕入れの面では完全な向かい風となっている。しかしこの向かい風は車を所有するユーザーには大きなチャンスであるのは間違いない。相場は必ずいつか崩れるので、今のうちに自分の車の価値だけでも調べることをおすすめしたい。

何人かのお客様も「どうせ自分の車は値段つかないよ」と言っていたが、渋々査定を受けた結果、予想外の値段に喜んでいた方も何人も見てきた。「予想以上の車に乗り換えられた」「車以外のものを購入した」「マイホームの頭金にした」など思わぬ展開があるかもしれない。繰り返しになるが値崩れする前に、自分の車の価値を調べるのが良いだろう。

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