「本ページはプロモーションが含まれています」
中古車で28年落ち、走行距離30万キロの一般的な普通車なら売価はゼロか鉄くず代の1万円程度と思われるがそこは王者ランクル!世界中から愛されるだけあってリセールバリューが高く値崩れしにくいのが特徴。
日本では車検も通らない廃車寸前のランクルでも海外では現役バリバリに稼働している。
日本より海外需要が高いランクル80は輸出したあと、現地で整備され仕入れ値の数倍以上で取引される。
例え、動かなくても部品取りとしても活用できるランクル80はオークションで驚くような値がつくことがある。
私事ではあるがTMFのスタッフとして働いていると様々な車両を扱うので色々と目移りする。
私が乗っていたランクル80にはリモコンエンジンスターターがついてない。当初ランクル80にもリモコンエンジンスターターの取付を考えていたがランクル80ディーゼルは少々独特。(ディーゼル車はエンジン用バッテリー24V(12V×2個)車内は12V電源)取り扱いメーカーも限られており、廃番なため入手できなかった。
リモコンエンジンスターターがあれば、冬の凍てついた車内、震えながら数十分も暖機(ガソリン車と比べ、ディーゼル車はエンジンが暖まるのが遅い)しなくて済むのだ。
この10年間リモコンエンジンスターター付きがうらやましかったのは言うまでもない・・・。
ここ20数年、オークション会場へ足繁く通い、数千台もの車を売買してきた弊社の見解は「オークションは生き物である。確実性はないが円安のこともあり、海外輸出で人気の高いランクル80は高値で落札される可能性がある」
私は長年連れ添った相棒と別れ、オークションへ出品することに。
購入してから事故もなく、適度に修理しながら乗っていた愛車をオークションに出したら驚愕の116万9000円で落札されたのであった。
落札代金の116万9000円+消費税11万6900円(事業者間取引のため発生する)+リサイクル預託金8250円(戻り分)合計129万4150円(オークション開催社への支払い手数料除く)となったのである。
-
ランクル70維持できない不安解消!年間維持費と寿命を徹底解説!
「本ページは一部プロモーションを含みます」 ランドクルーザー70、通称ランクル70を手に入れたいけれど、その維持費について不安を感じていませんか? 「ランクル70維持できない」という思いが頭をよぎるの ...
続きを見る
高値で売れた80ディーゼルターボは平成6年式VXリミテッド
2012年6月当時、3インチアップのランクル80ディーゼルターボを90万円で購入。
走行距離23万Kmの過走行状態だったが素人目には良いように感じた。しかも1ナンバー仕様でおサイフにもやさしい。
当時の自動車税額は忘れたが現在の金額で言うと排気量が4200ccのランクル80は重課(初年度登録から11年経過するディーゼル車および13年を経過するガソリン車は自動車税種別割の税率が翌年度から重い)のため、自動車税で3ナンバーは87,900円、1ナンバーは17,600円となる。
毎年重くのしかかる自動車税が約1/5で収まるから嬉しい限りだ。ただ1ナンバー車は自動車税のメリットだけではなくデメリットもある。
1ナンバー車のデメリット
- セカンドシートの固定(荷室との区切りが必要)リクライニングができない。
- ワゴン(8人乗り)は3列目シートの撤去。
- 毎年車検が必要。
- 車検証記載の用途が貨物になるため自動車保険会社が限定される。
- 高速道路が中型車扱いになり料金が上がる。
- 排ガス規制地域の走行不可(ディーゼル車のみ、排ガス規制対応車は除く。
1ナンバー車を検討している方は自身の使用用途と検討が必要である。
札幌ではデメリットを考慮した上でも排ガス規制地域ではないので1ナンバーのランクル80ディーゼルターボは魅力があった。
ランクルのシャシーはラダーフレーム構造(はしご状フレーム)で作られており、エンジンもとても頑丈で30万Kmや40万Kmでも走行可能と言われてきた。
しかも塗装面でも他車と比較しても強いと言われてきた。しかし、だからと言って壊れない訳ではない。
ランクル80ディーゼルの壊れやすいところはここ!
壊れやすい言う表現は適切ではないが他の車より旧年式で数十万キロも走行しているため当然ながら故障個所は出てくるのは当たり前である。自身の経験から言うと、
〈インジェクションポンプ及び燃料ポンプパッキン〉
車検時に漏れが発覚。リビルト品使用で修理費約21万円。
インジェクションポンプとはディーゼル車はガソリン車とは違い2つのポンプがある。ひとつは燃料タンクから軽油をくみ取る燃料ポンプ。もうひとつはインジェクションポンプで燃料(軽油)を加圧して噴射するポンプ。
〈エアコンコンプレッサー〉
焼き付けし固着。 リビルト品使用で修理費約10万円 (ファンベルトも含む)。
エアコンコンプレッサーとはエアコンガス(冷媒)を圧縮し、気体温度を変化させる。
〈ブロアファン〉
ガラガラと異音。 リビルト品使用で修理費約4万円 。
シロッコファン(多翼送風機)でファンモーターを回転することにより風の流入・流出を行う。
〈セルモーター〉
セルが回らなくなった。 リビルト品使用で修理費約6万円
〈リアヒーターパイプ冷却水漏れ〉
クーラントの漏れで発覚。修理費約8万円
〈ブレーキキャリパー修理リア2ヵ所&全ローター交換〉
キャリパーの固着&ローターのヒビ。 修理費約7万円
〈サイドブレーキー固着〉
サイドブレーキが戻らなくなったため。修理費約1万円
〈ウインドウモール4ヵ所およびレギュレーター修理1ヵ所〉
動作不良のため。修理費約9万円
〈ショックアブソーバー〉
かなりへたってきたので4本交換。修理費約8万円
〈フロントガラス〉
故障とは関係ないが無数のキズと飛び石により交換。修理費約9万円
以上、合計約83万円が自分のランクル80の修理費であった。
ランクル80で後悔したこと
3インチ程度だがリフトアップしているランクル80ディーゼルを購入して後悔と言うより、こまめに修理しながらでも乗りたいと言う方以外はちょっと大変かなと思う。
大変だと思うところ
- 旧車なので色々と不具合や修理箇所が出てくる。
- 小回りが利かない。
- リフトアップ車は屋根の雪下ろしや洗車が大変。
- リフトアップ車は屋内駐車場が限られる。
- リフトアップ車は高速走行が不安定になる。
- リフトアップ車は自身でのタイヤ交換が大変。ジャッキが届かなかったり、ワイドタイヤは重い。
- ワイドタイヤだと路面状況によってはハンドルがとられやすくなる。
- 駐車スペースが限られる。
- 暖機に時間がかかる。冬場の氷雪が解けにくい。
- ブレーキの効きが弱い。
- 排ガス規制地域の走行不可。
- 車検はクリアしているが加速時、マフラーから白煙がでる。今のご時世ちょっと気が引ける。
- 燃費が悪い。
30万キロ走ったランクル80の燃費
夏:街乗り約5Km/L
高速 約7~8Km/L
冬:街乗り約4~4.5Km/L(フロントガラスの氷雪が解けないため暖機が15分~20分前後必要)
高速 未計測
ランクル80の維持費はこれくらい
1ナンバーは毎年車検、3ナンバーは2年毎車検であるが比較してみた。
これにより1ナンバーと3ナンバーでは年間5万円弱の差があり、1ナンバーが得だとわかった。
但し、先にも述べたように1ナンバーは毎年車検の手間と高速道路では中型車扱いになるため頻繁に高速道路を使用する方には注意が必要であると同時に1ナンバー・3ナンバー問わず経年劣化のよる修理箇所も増えてくるので資金には余裕があった方が良いだろう。
ランクル80の高騰原因は?
ランクルはオフロード性能などの信頼性が高く、諸外国でも人気が高い。日本とは違い、悪路の多い都市国家もあるため丈夫な車両が必須なのである。
なお、中古車市場全体で見ると2022年5月現在、日本中古車輸出業協同組合がまとめた中古車輸出仕向け国ベスト20の主要輸出国は
1位 アラブ首長国連邦 占有率12.1%
2位 ロシア 占有率10.5%
3位 ニュージーランド 占有率7.8%
4位 チリ 占有率7.5%
5位 ケニア 占有率7.2%
以下、タンザニア、南アフリカ共和国、フィリピン、モンゴル、マレーシアと続く。
近年、世界的大流行している新型コロナの影響により、物資の高騰や半導体不足による新車の減産や部材供給不足による流通が滞っているため、中古車市場全体も値上がり傾向にある。
また円安ドル高もあるため、海外からの買い付けが増加し、輸出数が増加しているのも要因である。
参考:自動車流通新聞 https://www.proto-g.co.jp/product/corporation-carnews-html
ランクル80は買い時か?売り時か?
元ランクル80の所有者からすると将来の値上がりを期待する投資目的で買うのはオススメしない。あくまでも個人的な主観だが理由はこうだ。
- 今から3~4年前の(令和元年前後)平成7年後期型1ナンバーのランクル80VXリミテッドディーゼルターボ走行距離約10~30万キロの流通価格は30~200万円前後であった。しかし今では110~400万円越えの価格帯となっている。仮にワンオーナーで走行距離が少なく、整備記録が明確にわかる状態であれば今後、化ける可能性は高いがその様なランクル80は殆どないだろう。
- 今後の中古車市場動向や為替レートは不明だが現在のような高値で並みのランクル80を購入し、維持をし続けるには費用対効果が低い可能性がある。
- ランクル80を200~400万前後で購入するのならランクル100や200、プラドを購入した方がリスクとしては低い。
買い時でなければ売り時か?と聞かれたら所有者の心情にもよるが多少なりとも今後、買い替えの意思があるのならば少し動向を見ながら売った方が良い可能性が高い。なぜなら、
- 円安ドル高がいつまで続くのかわからない。
- 修理や故障による出費が発生する可能性が高い。
- ランクル100や200の流通数が増えて価格が低下してきた場合、そちらの方が売れる可能性が高い。
以上のことにより今後、売却の意思があるのならば手放すことを視野に入れた方が良いだろう。但し、先ほどの「ランクル80の高騰原因は?」で触れたが現時点(2022年8月)では各自動車メーカーの新車減産や車種によっては注文からの納期が1~4年程度必要など、今後の動向を見ながら判断するのが良いだろう。(あくまでも自己判断で)
余談ではあるが2021年6月、アメリカのオークション「BRING A TRAILER」で136,000ドル(当時の日本円約1,500万円)で高額落札されたランクル80がある。そのランクル80は1994年式北米仕様ガソリン車だが走行距離は1,000マイル(約1,600km)の低走行車で状態がかなり良いとのことである。詳しくは以下の引用記事を見てほしい。
上記のランクル80はお宝レベルだが今後、ランクル80を購入や売却を予定している方は注意が必要である。
〈ランクル80購入時ポイント〉
- 可能な限り試乗させて貰い、エンジン上部や下部、下廻りを念入りに油脂などのにじみや漏れがないか調べる。
- 可能な限り車両下に潜り各種ゴムブッシュ等のひびや割れの状態を調べる。
- メーターの交換がないか車検証などの記録を見せてもらう。
- 過去の整備記録を見せてもらう。
〈ランクル80売却時ポイント〉
- ディーラーには出さない。(ランクル80は動かなくても数万~数十万前後になる可能性が高い。ディーラーに下取りとして出すとゼロか廃車手続き費用が請求される可能性が高い)
- 複数の一括査定業者に依頼する。(最低でも3社。しかも各社、別々の日取りや時間をずらしてはいけません。必ず複数の担当者を同時にその場で入札方式を行う。担当者が車両を見る時間30分~1時間を与え、担当者に名刺の裏に購入金額を書いて同時に提出してもらう。入札前に落札後の担当者による差引き費用(輸送費や事務処理費などの名目如何を問わず)が発生しないことを明言しておく(できれば後でトラブルにならないように書面によるサインをもらうのが望ましい)
- カーオークション代行業者に依頼する。(カーオークション代行費用は相場で5万円~20万円前後もしくは出品落札代金の数%~数10%が多い)
※「出品代行時の消費税の扱いについて」
- あなたの車→代行業者へオークション依頼。(仮に代行依頼料やその他手続き費として20万円+(消費税10%)2万円 計22万円のお支払いもしくは落札金額より天引き)
- 代行業者がオークション出品後、オークション開催社にてあなたの車が100万円で落札されたとした場合。
- オークション開催社から代行業者へ落札代金100万円+消費税10%(10万円)+車両リサイクル預託金(仮)1万円 ー オークション開催社への事務手数料支払い(仮:2万円) 合計109万円の入金。
- 代行業者→あなたへ109万円のお渡しもしくは代行料の22万円を引いた87万円があなたの受取金額となります。
※代行業者の売上は代行手数料等および代行手数料等の消費税分(消費税は預かり分)だけであり、あなたの落札代金に対する消費税はあなたの物です。
但し、確定申告等で雑所得の申請が必要になる場合がありますのでお近くの税務署に確認してください。
※消費税の課税の対象となる取引は、国内において事業者が事業として対価を得て行う資産の譲渡等および外国貨物の引取り(輸入取引)です。
つまり個人事業者や事業者でない者(一般の人)が消費税分を受け取ったとしても代行業者にあなたが受け取るはずの消費税分を収めることはありません。
ランクル80の値上がりモデルはどれ?
ランクル80には2つのモデルがあり、ワゴン(ガソリン車、乗車定員8人、3列目シートあり)とバン(ディーゼル車、乗車定員5人、3列目シートなし)である。
双方とも外観はほぼ同じだが3列目の窓が開く(ワゴン)か開かない(バン)くらいだ。
グレードは[STD]、[GX]、[VX」、[VXリミテッド]がある。(パッケージ仕様やスペアタイヤキャリア仕様など除く)常にグレードとして存在していたのがVXとVXリミテッドであり、STDは1989年~1993年、GXは1993年~1998年の販売であった。
VXとVXリミテッドはフルタイム4WDで4AT、リアゲートは上下開きに対して、STDとGXはパートタイム式4WDで4ATおよび5MT、リアゲートは観音開きある。
ランクル80全体の数量が減ってきている中、グレードによる価格差は見受けられない。
グレード差と言うよりは車両自体の品質状態や走行距離、ワゴン(ガソリン車)かバン(ディーゼル車)かによって価格が違う。
以前までは国内でもディーゼル車が人気で価格も高騰していたが最近ではガソリン車も勢いがあり、排ガス規制地域の8都府県(東京、千葉、埼玉、神奈川、大阪、兵庫、愛知、三重)在住者の購入や環境問題の意識、ガソリンと軽油の価格が少なくなってきたのが要因であると同時に需要で言えばガソリン車は国内、ディーゼル車は海外で需要が高いと言える。
「広告」
しつこい営業電話なし!“2度目に選ばれる”中古車買取一括査定【MOTA車買取】
海外のランクル80は50万キロは当たり前
一昔前まで、一般的な車の買い替え目安として10万キロと言われてきたがランクルは例外である。
ボディや足回り、エンジンに至るまで世界的に高評価だけに適度なメンテナンスをしていれば20万キロや30万キロは問題ないと言える。
例えば国内では走行できないようなランクルは海外に渡り、整備され高額取引されている。海外の富裕層は別だが路面整備されていない地域に住んでいる方たちには一生に一度出来るか出来ないかの買い物だと言う。
元々、日本で使用されていたランクル80は整備されている路面状態での使用や車検システムによって比較的状態が良いのもが多い。
日本では敬遠されるような20万キロや30万キロの過走行車は海外ではさほど問題ではない。
海外の車事情を放送していた番組を観たことがあるが屋根やフロントガラスのない車、底が抜けていてインパネ周りもないハンドルシャフトが見えている車など日本では考えられないような車が現役で稼働している。
日本では壊れたら買い替えるがその地域では修理して使うのが当たり前だと言う。このことからも日本では過走行と言われる車でも海外では当たり前のことだと言える。
現在のオークション相場
ランクル80のオークション落札相場は3ヵ月平均で162万円、最低落札価格40万円、最高落札価格473万円であった。(2022年8月現在)
落札台数内訳は261台中
・100万円未満 39台
・100~149万円 92台
・150~199万円 64台
・200~249万円 38台
・250~299万円 19台
・300~349万円 5台
・350~399万円 3台
・400万円以上 1台
以上のことから、100万円台がもっとも多い台数とわかった。
今後のランクル80の値上がり予想
今後のランクル80の値上がり予想だがしばらくの間は現状維持もしくは値上がり状態が続く可能性が高い。
なぜなら最終モデルが終了し25年が経過したランクル80は輸出や経年劣化による流通数の減少などで安定供給がないからだ。ただ、ランクル80をリセールバリュー目的で購入するのはオススメしない。
現在(2022年8月)の中古平均価格が310.2万円と高騰しているランクル80の購入費や維持費、今後の修理費などを考えると費用対効果が低いと予想される。
ちなみにカーセンサーによるとランクル平均価格は以下の通りだ。(2022年8月12日現在)
・ランクル80 中古平均価格310.7万円 中古流通数253台
・ランクル100 中古平均価格250.9万円 中古流通数234台
・ランクル200 中古平均価格504.5万円 中古流通数201台
となっていた。ランクル80が好きならば流通が無くなる前に購入し、適度にメンテナンスを行い、良好な状態維持を保てれば価値が高まるのではないだろうか。
「広告」